クラガリシダ

学名: Lepisorus miyoshianus (Makino) Fraser-Jenk. et Subh.Chandra
和名:  クラガリシダ

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倒木、ちょうど目の上の位置だった。ナカミシシランと区別できる葉表の1条の筋が確認できる。

根茎と葉の接続部は関節する。シシラン属との区別点。

ソーラス

葉表。1条の筋。ナカミシシランは筋が2本で区別できる。

葉裏。中央部が盛り上がり紐のような形状に見える。

2013年11月、丹波山地で見つけた。

  クラガリシダは図鑑には深山に自生とあるが、温帯(ブナ帯)に主に生じるみたいだが、全国的には広島県西部、長野県南部に比較的おおく確認されている。近畿地方では京都府は2カ所、奈良県、大阪府は1カ所ずつで、産地が限られとても珍しく、珍品中の珍品。環境庁の絶滅危惧TB類に指定されている。シダ探索40年近くなるが、このシダの発見は悲願だった。遠目にはシシラン属(特にナカミシシラン)と区別つきにくい。それだけに案外見過ごしているかも知れない。近くの樹幹にいくつかナカミシシランを見た。

今回もナカミシシランだと思って、栽培してみようと思い採取したが、ナカミシシランにしてはどうも変、もしや?とおもい帰ってから図鑑で詳しく調べて判った。

大木の幹に着生していた写真は、ナカミシシランだと思われるので削除した。(2014年6月7日)

(2013年11月12日作成,、2013年12月26日修正)

 さらに別の自生株を発見。(2014年10月4日画像追加)

 
トチノ木にたくさん着いていた。


同じ木。




上2点は同じ株。
先にアップした写真はうまく撮れておらず、再度、現地に行って撮影し直した。
2014年9月撮影。京都府丹波山地。最初に見つけた場所とは、まったく別の場所。一度見つけると、
目が慣れて、次が見つけやすくなる。
撮影データー EOS Kiss X6i + CANON ZOOM EF-S 55-250mm 1:4.5-5.6mm IS U