ウラボシノコギリシダ
ホクリクイヌワラビ?

学名: Anisocampium sheareri (Baker) Ching
和名:  ウラボシノコギリシダ

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京都府笠置町笠置山 2012年10月6日。離れて付近に数株自生していた。




京都府和束町南 2012年6月27日。二枚目、三枚目の写真。


笠置と和束の自生地は数株見ただけで、群落ではない。京都府下ではかなり珍しいと思う。
奈良県十津川水系にいくと、点々と見られる。葉は二型で、二枚目は実葉、三枚目は裸葉。
ウラボシの名はソーラスが点状になることに由来する。
 

 

 

 

葉柄基部と根茎。

標本の写真は和束町南での採集標本。2013年1月27日撮影。フジ X10で撮影。(2013/01/27作成)。

  ウラボシノコギリシダで何の疑問ももっていなかったが、似たシダでイヌワラビとの雑種、ホクリクイヌワラビというのがあると指摘された。
 日本の野生植物 シダ(平凡社)には載ってない。新日本植物誌 シダ篇改訂増補版 中池敏之著(至文堂)に記述だけあり(p.828)、ウラボシノコギリシダとイヌワラビの雑種という記載があった。また日本のシダ植物図鑑 第7巻 東京大学出版会に標本の写真だけ載っている(p.286)。この写真とは合わない、大分印象が違う。
 ネットで調べると、画像がたくさん出てきて、確かに、このページの写真と似ている。特に一枚目の写真はホクリクイヌワラビの趣がある。胞子など詳しく調べてみる。混乱してきた。(2013年10月19日、疑問種のページに移動する)