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ミヤマノコギリシダ
のいろんなタイプ

学名: Diplazium deciduum N.Ohta et M.Takamiya
和名:  ウスバミヤマノコギリシダ

学名: Diplazium mettenianum (Miq.) C.Chr.
和名:  ミヤマノコギリシダ

学名: Diplazium mettenianum (Miq.) C.Chr. x D. nipponicum Tagawa
和名:  セイタカミヤマノコギリシダ

ウスバミヤマノコギリシダ

(1)上左、福井県名田庄村一つ谷(1985年9月14日)、(2)上右、京都市左京区久多イヤ谷(1985年7月18日)

 

(3)上左、京都府美山町芦生本流(1984年12月16日)、(7)上右、和歌山県新宮市赤木川小口(1986年1月27日)

田川図鑑には詳しく書かれていないが、上の4枚は「ウスバミヤマノコギリシダ」として変種にしている。京都市北部の北山、丹波山地はこのタイプが多い。葉が少し薄い。

 

(4)上左、三重県紀宝町田代(1988年10月31日)、(5)上右、三重県紀宝町相野谷川上流(1988年10月30日)

上右のタイプは、ノコギリシダの基部前側に角が出ないタイプとして説明されて分かり易い形。切れ込みはほとんど目立たないか、わずかの切れ込みがあるのみ。ウスバミヤマノコギリシダの典型品とはっきり違いが分かる。葉質は薄い。左ははっきり切れ込みがある。

 

(8)上左、福井県名田庄村一つ谷(1985年9月15日)、(9)上右、鹿児島県屋久島花山歩道(1976年11月25日)

上2枚は羽片の幅がすこし狭いが、これもウスバタイプか?

 

(6)上左、和歌山県熊野川(新宮川)志古谷(1986年1月27日)、(10)上右、京都市左京区若王寺〜南禅寺

上左は胞子の様子からみて雑種だと思う。

(11)上、三重県尾鷲市九鬼崎(1986年10月12日)
学名: Diplazium mettenianum (Miq.) C.Chr. x D. nipponicum Tagawa
和名:  セイタカミヤマノコギリシダ?


三重県や和歌山県には台紙サイズに収まらない大型品が多い。これは中型品?でなんとか全体の形が判るので紹介した。これ以上のもあるが、標本の写真を撮っても全体の様子が分からない。大型品はシロヤマシダ(タンゴワラビ)やコクモウクジャクの類との雑種ではないかと思う。