マルバベニシダ
学名: Dryopteris fuscipes C.Chr.
和名: マルバベニシダ
2010年1月29日 京都東山トレールコース、将軍塚ちかく。キャノンイオスキッスデジタルN キャノンズーム EF 28-80 3.5-5.6V 上の写真はストロボ使用。
関東から西日本一帯に自生していて珍しいものではないが、どうゆうわけか京都府、滋賀県には一箇所しか採集記録は無い。京都府は笠置で採集されている。京都市周辺では採集されていない。先日、東山トレールコースを歩いていた。ベニシダばっかりだったが、ばったりマルバを見つけた。ここ10年ほどマルバベニシダを見ていないおらず、感も鈍っていて確証は持てなかったが、2枚目の写真はマルバの特徴が出ていると思う。南紀で撮影したマルバベニシダの写真があるが、撮影メモにはマルバベニシダと書かれていて、間違いないと思うが、マルバらしくなくサイゴクベニシダみたいにも見えるので、このページの掲載は見送った。 (2010年2月4日記)
1988年10月31日三重県紀宝町那智河谷 コンタックス167MTプラナー50mm f.1.4 コダックKL
将軍塚の個体と外観の印象が大分ちがう。この個体のほうが本来のマルバの形ではないかと思う。
上の記述に書いた南紀の写真はこれ。標本(下の写真)が出てきたので確認できた。
上の紀宝町の生態写真の現物の標本。2010年4月撮影 キャノンイオスKissX2 キャノンマクロ50mm
葉柄下部のリンペンは線状披針形、全縁、赤褐色ー濃褐色。小羽片の先は円みを帯びる。胞子嚢は小羽片の中肋、小羽軸に沿って付く(小羽片の先には着かない)。ベニシダの仲間は難儀するが、マルバベニシダは比較的特長がはっきりしていてわかりやすい。 (2010年4月29日記)