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ヌカイタチシダ

学名: Dryopteris gymnosora (Makino) C.Chr.
和名:  ヌカイタチシダ

 1986年8月30日 京都市左京区東山山麓 コンタックスMD トキナーマクロ90mm。このトキナーのレンズピントは非常にシャープだが発色が悪い。
 当時、この近くに住んでいたので散歩がてら南禅寺を覗いた。ヌカイタチシダモドキとよく似ているが、ヌカイタチシダは胞膜がないという特徴がある。ヌカイタチシダモドキはわりと見かけるがヌカイタチシダの自生を見たのはわずかしかない。この南禅寺はそのひとつ。

 1988年10月30日 三重県紀宝町大里字永田。コンタックス 167MT プラナー50mm F1.4 撮影メモにはヌカイタチシダと書かれていた。採集しているので標本の確認をしてみたい。 (2009年12月6日この写真を追加。)

2012年4月27日京都市左京区。キャノンイオス60D+タムロンズーム18-200。(2012年6月17日写真を追加)

1988年10月30日 三重県紀宝町大里字永田。この標本は上の生態写真の株だと思う。2010年4月撮影

この仲間は胞子が上から下に向って付くが、このヌカイタチシダは下部中央から外に向ってつく。葉柄につくリンペンは少なく下部に写真のように線状披針形、全縁、黒褐色のリンペンが観察できる。(2010年4月29日標本の写真を追加)

上の三重県の標本は典型品でないので以下の標本の写真を追加する。


2300 一番はじめの京都市左京区東山、自生写真の標本。1986年8月31日採集。


2302 三重県紀宝町永田 1988年10月30日採集。


2304 三重県海山町相賀 1985年2月10日採集。
  

 以上3枚の標本は2011年12月1日撮影。茶色く黄変していたので画像処理で色合いを修正した。従って本来の色ではない。
 最初の標本、三重県永田のは典型品とは違うため不安になり現物を再度確認した。ソーラスが下部羽片中央から上部外側に向かって付く点や、胞幕は無いことなどは確認出来たのでヌカイタチシダでいいと思う。(2011年12月1日作成追加。)

以下、京都府下の新産地が見つかった。(2014年6月7日 写真追加する)










2014年5月 京都府宇治田原町
撮影データー:キャノン EOS Kiss X6i Canon ZoomEF-S18-55、1:3.5-5.6 IS WB 晴天、忠実設定。







宇治田原町の標本。
撮影データー:キャノン EOS Kiss X6i Canon ZoomEF-S18-55、1:3.5-5.6 IS WB 晴天、忠実設定。