ヒュウガシダ(シロヤマシダ×コクモウクジャク)?
宮崎県での採集会でヒュウガシダと教えられて採集したもの。南紀以外でこの種のシダはこれ一点のみ。
(標本の撮影2012年6月12日)
1994年7月31日 宮崎市加江田で採集。ソーラス中間性。鱗片は黒色で葉柄下部にシロヤマシダなどと比べるとたくさん付いている。長三角形でシロヤマシダとコクモウクジャクの両者の中間的な形をしている。トゲは5倍のルーペでは目につかないが、トゲのある鱗片も混じる。小羽片基部後ろ側が心形になっている。日本のシダ植物図鑑7(東京大学出版会 1994年12月)316p.にヒュウガシダの標本の写真が掲載されているが、この標本は小羽片基部は切型でこの点はあわない。