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タカサゴシダ

学名: Dryopteris formosana (Christ) C.Chr.
和名:  タカサゴシダ

京都府京田辺市。1992年3月13日。コンタックス 167MT プラナー50mmF1.4

中央部分拡大、葉軸下部リンペンの様子。

 近畿地方では珍しいシダで京都府では宇治市で確認されている。南紀にもない。愛知県、静岡県に何箇所か確認されている。屋久島の中腹に普通に見られるらしいと聞いていたので、99年に行ったとき採集するつもりだったが、全然見なかった。下草が少なかったので、鹿が食ったのではないかと思う。写真の田辺のものは新聞に掲載され、それで現地に行ったら簡単に見つかった。一株栽培してみたが2,3年で枯れた。写真で見るとおり、一番下の羽片の軸よりの下向きの小羽片が極端に発達するのが特徴。いまいち魅力のあるシダとは言えない。
希少な種類なので正確な地名を削除した。(2010年4月28日) 標本の写真を追加(2010年5月10日)
以下、新産地を追加。 



8721 滋賀県野州市三上 2011年5月3日撮影


9676 同上 2011年6月28日撮影(疑問品)


8816 2011年5月3日 同6日撮影 滋賀県野洲市三上


8820   2011年5月3日 同6日撮影 滋賀県野洲市三上
この野洲の個体は一応専門家に見てもらった。発見のいきさつはブログ(2011年5月7日、7月2日)に書いている。
この野洲のタカサゴシダについては疑問品があり別ページで紹介する。

屋久島の標本の写真を以下に追加する。古い標本だが形は参考になると思う。



9749


9751 2枚とも1973年11月23日 屋久島黒味歩道で採集。茶色に変色していたがレタッチして色合いを直した。
田辺のと野洲のものをこれと比較すると少し雰囲気が異なる。


9755 屋久島の標本の小羽片を拡大した写真。図鑑には小羽片(裂片)の鋸歯が鋭く尖り芒状に長く伸びる、と記述がある。この写真はそれがよくわかるが、田辺、野洲の個体はこれほどはっきりはしていないが、特徴は認められる。
(2011年7月11日記事追加する)